社会生活がどれぐらいできているのか? 知能指数より社会生活能力を重視 社会生活能力の見える化と個人にあった目標
社会生活がどれぐらいできているのか? 知能指数より社会生活能力を重視 社会生活能力の見える化と個人にあった目標
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S-M検査とは

S-M検査とは、社会生活能力検査(社会生活のことがどれぐらい現在できているのか?知る検査)になります。
現代社会では、IQ(知能指数)よりSQ(社会性 の知能指数)の方が重視されています。S-M検査の「S-M」とは、Social-Maturity(社会成熟)の略語で、生きていくための適応力といえます。
どのような人も、発達の中で自立と社会参加の準備をしていく必要があります。ハッピーエンジェルではS-M社会生活能力検査を6ヵ月ごとのモニタリングのたびに希望者に実施して、ご家族様に対して能力の見える化とともに、個人にあった目標を立て社会性を育みます。
社会生活能力は元々の素質よりも後天的な学習に負う部分が大きいと言われています。一例として、多動が激しい、不安が強いなど行動や情緒に課題・問題があれば、社会生活能力の行うことが妨げられやすい。その場合、多動や不安などの遂行の妨げになっている要因を把握し、そちらの軽減を図ることが大切になります。
「問題行動=適応能力がない」というわけでなく、適応行動の獲得と遂行を妨げる要因の理解が必要になります。

日頃の活動にどう生かされるのか

個々の現状を知ることで、その子の特性、成長具合を知り、スモールステップでひとつずつできることを増やす体験や反復することで学習して成功体験を育んでいく。そうすることで、将来の自立や社会生活に本人がより生きやすい環境や関係を築いていけるように応援していきます。
また、支援する側もご家族様も何を目標にして計画をたて、どのように支援するのか、傍で関わるのかの手がかりを得ることができます。
S-M社会生活能力検査には、6つの領域があり、能力の見える化・個人にあった目標・社会性の育成などに役立てています。
6つの領域(1)

「身辺自立」について

衣服の着脱、食事、排泄などの身辺自立に関すること・・・衣類の着脱、箸の使用など運動機能の発達が不可欠なものが多いです。運動機能の発達を待つべきか身辺自立としての能力を獲得させるかを見極めることが大切です。
能力的に十分できることであっても経験が少ないためにその力が身についていない子います。例えば、周囲がいつも手伝ってもらっている状況が続けばこともが自分で着替える力がなかなか育たない状況になりやすいです。
【例】食事作法をきちんと守れる(音を立てたり、行儀の悪い姿勢などしない)、自分の容姿に気を配り、場所や時間にふさわしい服装をする
【問い】このようなことはいかかですか?
・簡単な衣服の着脱がひとりでできますか。ぱしゃま、トレーナー、大きなボタンのついた上着...
・風呂で一人で身体が洗えますか。
・ひとりで顔を洗えますか
6つの領域(2)

「移動」について

自分の行きたいところへ行くこと・・・
【例】交差点を信号に従ってわたることができる。必要に応じて乗り物の時刻表や料金表を調べて利用できる
【問い】このようなことはいかかですか?
・交差点を信号に従って渡ることができますか
・ガードレールや歩道のない道を車に気を付けながら一人で歩けますか
6つの領域(3)

「作業」について

道具を扱いなど、作業をやり遂げることに関すること・・・
【例】
・ハサミで簡単な形を切り抜くことができる
・ナイフなどの刃物を注意して扱える
運動に困難な子どもは、形や色の弁別や指示の理解などに困難があるために何をすべきかわからず、ある作業ができない子もいますので、つまづきの背景を明らかにすることが必要に思われます。
【問い】このようなことはいかかですか?
・ハサミを扱えますか
・牛乳やジュースをコップに注ぐことができますか
・ぞうきん、タオルがしぼれますか
6つの領域(4)

「コミニュケーション」について

言葉や文字などによるコミニュケーションに関すること・・・
【例】日常あいさつができる。「おはよう」「ありがとう」など相手の立場を考えて話すことができる
【問い】このようなことはいかかですか?
・先生から家への伝言をきちんと伝えられますか
・身近な事柄にについて簡単な文章が書けますか
6つの領域(5)

「集団参加」について

社会生活への参加具合を知る・・・
【例】順番がわかる(おとなが指示すれば、順番を待ったり、交代したりできる
【例】ドッチボールやだるまさんが転んだなど簡単なルールの集団遊びに参加できる
【問い】このようなことはいかかですか?
・室内で簡単なゲームができますか
・じゃんけん勝負がわかりますか
6つの領域(6)

「自己統制」について

わがままを抑え、自己の行動に対して責任をもって目的に方向づける・・・
【例】注意されなくても、人の話や説明を終わりまで静かに聞くことができる、時間に合わせて計画的に行動できる
【問い】このようなことはいかかですか?
・「あとで」「あした」「また」などを言われたときに待てますか
・自分のものと人のものとの区別がつきますか
以上、6つの領域で129項目の質問があります。ハッピーエンジェルでは、S-M社会生活能力検査をモニタリングのたびに実施して、保護者様に対し能力の見える化とともに、個人にあった目標を立て社会性を育てます。
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